2015年2月15日日曜日

トマトの皮がリンゴの様に厚く、美味しくない?(PARTー2)

風太くんの今年の目標「おいしい野菜作り」の計画を教えてほしい。と読者の方からメールを頂きました。

(以下メール内容です。名前等伏せています)

「4年前に戸建2階のベランダで水耕培しました。所が、
①養液補充の面倒さ 
②トマトがイマイチ。 皮が硬く裂果しやすく、味も市販より劣る。
と言う事で中断していましたが、水奴隷解放の神器をお陰様でゲット出来、再挑戦する事になりました。
出来るだけ美味しいトマトを目指したいです。ネットで調べたプランです。

A)品種を選ぶ。 ミニトマト「こころ」と「ねね」「フルティカ」を想定していま
す。
B)雨対策として1.5m四方の屋根-農ビ管を組み合わせてビニール温室もどきを作る。
C)装置はオーバーフロー式の循環40リットル+50リットル補充養液槽。
   (夏場は海水魚飼育用クーラーを回して栽培槽を夜間冷やす・・無駄かも)

風太さんも目標は「美味しい野菜つくり」だそうですね。
水耕栽培に鰹煮汁などの有機養液を入れる方法もあるようですが、詳細データに行き
着けていません。
風太さんの今年の計画を宜しければ少し開示して頂けると嬉しいです。お手本にさせ
て下さい。
水耕と土耕を組合せ。袋式土耕の下皿水位自動化。なんてのも夢想しています。

ブログ、楽しみにしております。 以上です。」

1)トマトの裂果について;

裂果の原因の一つは雨に濡れて、ヘタのコルク質の所から水が浸入して、その後乾燥する事で起こると言われています。
風太くんのトマトの栽培装置は大体、透明のテラス屋根でカバーされており、雨に濡れる事は少なく、裂果の経験は少ないですが昨年は確かに屋根でカバーできていない場所で発生していました。
「水耕トマト、裂果」で検索すると色々なレポートが閲覧できます。色々な要因で起こる様です。
裂果は品種により違う。雨の掛からない、ビニール温室もどきは効果が有ると思います。

2)皮が固い

先月にも書きましたが、成長不足では無いかと思います。思い切って剪定して実を減らす必要が有る様です。

3)美味しくない。

収穫前のトマトにストレスを与える事により、子孫存続の危機を本能的に察知して、実に栄養を与える。という仕組みの様です。
ストレスの与え方は

A)収穫期に水を与えず渇水状態にする。B)養液濃度を上げ養分吸収を押さえる。
と言うやり方が考えられます。

風太くんのトマト栽培は

①水平パイププランター
独立配管ですが、水位を変えるのは難しので養液タンクの濃度UP
を考えます。

②ブクブク式栽培装置が2セット(4台連結が1セットと 3台連結が1セット)

連結した栽培装置は同一水位になります。このブクブク式栽培装置はミニフロート式自動給水器を
通じて、1台の給水タンクに連結しています。
従い、養液濃度は同一となりますが、ミニフロートを通過した後は養液は混ざる事はありませんので、栽培槽に直接肥料を継ぎ足して養液濃度調整が可能です。又自動給水装置の高さを変えて水位調整が出来ます。
と言う事で、1セットは水攻め、他の1セットは養液攻めとします。

③ホームハイポニカもどき
 ②と給水経路は同一ですが、給水は循環タンクへの補給だけです。この栽培装置は排水口の高さを調整する事で水攻めも、タンクに肥料を追加する事で養液攻めも可能です。
排水口を外して水位を下げ、更に養液濃度を高くする2重攻めが可能です。

濃度については読者の方から情報を頂きました。

「糖度を 上げる方法ですが
現代農業誌 に長野県でハイポニカでトマトを作っておられる
農家の記事を見つけました
 1.3×3.5 メートルのベッドにの1株の栽培していて
播種後はEC1.2 育苗槽ではEC3~4 
本ベッドではEC6~6.5 で育てるそうです
肥料濃度を高くして 浸透圧を低くすることで

水分が吸われにくくなり 簡単に高糖度のトマトが出来たそうです」

風太くんは今までEC濃度1.5で収穫まで済ませていました。(めんどうな事と、収穫量を主眼とした為)EC6にすると肥料が4倍必要になり、不経済な気がしますので、EC2程度の養液に塩を入れて濃度調整してみようと思います。