2014年9月17日水曜日
浮き根式栽培からの決別宣言
浮き根式栽培方法とは筑波大学の山崎教授が提唱された栽培方法です。毛管現象で養液のしみこんだ不織布の上に植物の根を這わせ、汽水中(湿度100%)で植物の根は酸素吸収量が飛躍的に向上するという理論を応用したものです。
風太くんが水耕栽培を始めた時の参考書に載っていた栽培方法で、この3年間この方法を使い続けてきました。
そして栽培終了後の根の様子を何度も眺めて段々その効果に疑問を持つ様になって来ました。
読者の方からも、「浮き根床は根の成長の邪魔になるだけでは?」という意見も寄せられました。
イメージ的には栽培床の不織布の表面にびっしりと根が展開している事ですが、毎回見る浮き根床はイメージと程遠い存在でした。
上の写真は栽培終了後の浮き根床をそのまま持ち上げた状態で乾燥させた物です。
上の写真は上から、下は裏側から撮った写真です。上手く根の様子が保存されています。
上側の写真の如く表面の根はまばらで、淵の方に放射状に伸びるだけ、そして下の写真の様に根は淵の方からカーテンの様に下に伸びています。
真ん中の空間はエヤーバブリングの泡に邪魔されて根が伸びなかった部分で、見事に空間となっています。
この2枚の写真を見る限りにおいては、浮き根床は根の成長を邪魔しているとしか考えられません。今年のトマトは浮き根式とエヤーバブリングだけの栽培と併用しましたが差は有りませんでした。この浮ね根床には見られませんでしたが、浮き根床にナメクジやダンゴ虫が住み着いているのも見受ける事のあります。
この様に浮き根式栽培法の効果は残念ながら見つかりませんでしたので、今後は浮き根式から決別したいと思います。
但し、山崎教授の元祖、浮き根式栽培法はエヤーバブリングを併用しないものです。これについては未検証ですので念のため。
ラベル:
浮き根式栽培装置製作