2014年4月16日水曜日
水平パイププランター改良版の製作
水平パイププランターの改良版の全体写真です。パイプは2年半経過して、表面に貼ったアルミ蒸着断熱シートはボロボロになっています。
水平パイププランターは内部にネトロン網パイプ+透水防根シートで作った水路を中に置いている為、植物の根の生長により水流がせき止められる不具合を防止しメンテナンスフリーとなっております。
[1]製作手順
1)材料 青色部品は宜しかったら左サイドのアマゾンマイストアから購入ください。
①VU100塩ビパイ プ 長;2本 短1本
塩ビパイプには肉厚の厚いタイプがありますが、薄いVUタイプで充分です。パイプを連結しU字型の栽培装置に仕上げます。設置場所により、長さ、U字幅を決めてください。
②VU100塩ビパイプ用L字継手 2個
③VU100フタ 2個
④入水側 異形継手 TS20×13 1個
⑤排水側 L字継手 TS20 1個
⑥25mmゴムホース用L字継手 1個
⑦15mmゴムホース 長さ(配置に合わす) 1本
⑧25mm 〃 〃 1本
⑨養液タンクはホームセンターで購入した押入れ用収納ボックス蓋付、70cm*30cm*高さ27cm 遮光の為、アルミコート断熱シートでカバーしました。
注)100均で入手可能なアルミコート断熱シートは厚手と表記の有るものを選んでください。厚さ1mmの薄手タイプは2年ほどで表面のアルミが細かく剥がれます。
③防根透水シートは業務用を切り売りされている方がいます。
そちらで手に入れるか、もしくはホームセン ターで売っている透水防根シートでもOKと思います。
④ネトロンパイプはゴルフ用品のネットで購入しました。 プロテクター AP-248
長さ80cm パイプ長に合わせて必要本数
⑤配水用ポンプ揚程・水量に注意が必要、私はRIO+800を選びました。
購入時は周波数を確認ください
以上のようなものです。
2)部品加工
下手なペイント図ですがご容赦ください
U字のつなぎの部分の100mmパイプにも栽培穴が加工可能です。タンクへのアプローチ方法等を考えて計画してください。私の場合はU字つなぎ部を乗り越えてタンクにアプローチしますので栽培穴は設置しませんでした。
栽培用穴はφ21mmピッチ20cmとしました。トマトの場合は一つ飛び40cm間隔 で栽培します。空き穴は次の栽培苗の準備等に便利ですので20cmピッチであけました。 パイプ両端のふたの一端に給水用の異形継継手固定用の穴と排水用L字継手取り付け用の穴を開けます。
ゴルフ用品で売っているネトロンプロテクターパイプの接続と防根透水シートの加工写真です。 防根透水シートはホッチキスで止めます、シートは目つまりしますので、栽培終了後必ず裏返しにして洗濯機で洗います。最初家にある中国製の針を使いました所、針の保持力が弱く一度裏返しただけで針が外れ、苦労しました。 変だな?と思い日本製MAX社の針に変えた所しっかり保持し良好でした。以外な所で日本製品の優秀性を確認できました。
このネトロンパイプ+防根透水シートはパイプ中で植物の根が発達した時に水流が遮られるのを防ぐ工夫で、水耕栽培の先輩方の工夫の成果です。
100mmパイプ全長に渡って挿入します。U字の底の部分にも栽培穴を設ける場合はその部分にも挿入します。
写真は有合せの木材で作ったパイプ保持台です。V形に加工するのが面倒なのでコースレッド釘2本の頭 と水平木部の3点でパイプを支える構造です。
4Mのパイプを保持台2個で支えています。 排水は自然落下の為、タンクとの落差が必要となるがポンプ揚程に制限あり、試行の結果高さ36cmにしました。
保持台の位置をベッセル・ポイント(0.2203×L)つまり、4mパイプの両端から88.12cmの所におきました。 今の所全く支障ありません。
2014/7月追記)ラティス・フェンスの部材で作った、上記保持台はあまりにもひ弱で、3年目トマトの荷重に耐えられず、折れてしまいました。シーズンオフにもっと丈夫な部材で作りかえます。
製作される場合は2*4材でしっかり製作下さい。
⑥排水点検口の加工
2014・7月追記)排水口端部に長さ10cm高さ2~3cm程度の点検口を開けます。工具は普通のノコギリとカッタータイプのハンディー鋸の引き回し用替刃を使います。普通の鋸で切り込みを入れ続いて引き回し用鋸で点検口を加工していきます。ポイントは片側だけ、5mm程度切残します。この部分が蝶番の様になりますので。非常に都合が良いです。
3)組立
①給水側は異径継手を接着したフタに防根透水シートをかぶせたネトロンパイプとつなぎます。
継手の太い部分にネトロンを差し込みそれを包む様に防根シートをかぶせ首の部分をインシュロックで止めます。ネトロンパイプと防根透水シートの他端は解放のまま。
②排水側のフタにTS20エルボーと25mmL字ホース継手(白い継手)を取り付けます。25mmL字継手は外径を少し削らないとTS20エルボーに挿入できません。
パイプの中の水位はTS20エルボーの内径上端となります。位置を調整しシール剤で防水します。
③排水口内側にネトロン+透水防根シートの一端を挿入して固定します。他端は解放。
U字の底部に栽培穴を設ける場合はそこにもネトロン+透水防根シートを沈めておきます。
20mmに排水口を大きくしましたが、やや息継ぎ音が残ります。もっと太い排水口にすれば完全に解消されますが、太いパイプの引き回しが大変ですのです。25mmが限界の様です。製作される方はこの点をご了承ください。(息継ぎ音は静かな夜、気になる程度)
②塩ビパイプとフタの組み立てはシールテープをパイプ端面に掛かる様に2回ほど巻き、フタをかぶせ、木づちで軽く叩き込むだけで水は止まります。どうしても止まらない場合はシール材を使います。同様U字部分も組立します。
③養水タンクの様子。
U字の頭の間に養液タンクを設置します。押入れ用収納ボックスは薄肉ポリエチレン製で、直射日光にさらせば1年程でせんべいの様にポロポリになります。遮光の為、全面にアルミ蒸着の断熱シートを両面テープで取り付けます。
養液タンクに15mmホースと25mmホース、ポンプのコード、の取り付け穴を開けます、薄肉ポりエチレンですのでドリル等機械加工は駄目です、容易にクラックが入ります。
一番簡単なのは半田ごての先で溶かして穴を開けます。
右下のホースは給水用の15mmホースです。
ポンプに15mm給水ホースを取り付けて、給水側のTS異形継手に他端をねじ込みます。
排水側も同様に25mmホースを取り付けます。
パイプは両端誤差2mm以内に調整します。
水平パイプ式プランターの製作は以上です。
ラベル:
水平パイププランター改良版