2013年12月30日月曜日

水耕栽培2年目の総括

見様見真似で始めた水耕栽培も2年経過しました。
おそらく、諸先輩方も経験済みの事かも判りませんがこれまでの経験を総括したいと思います。

1.収穫量は根の容量;つまりプランター等の栽培槽の大きさに比例する。

春のスナップエンド収穫が終わって、プランターを開けた時にプランター一杯に根がびっしり張っていました。秋に水平パイプで栽培したオクラの根もパイプ一杯でした。 
先輩方のブログを拝見しても、大きなプランターやトロ箱を使ったり、10cmや15cmの大径塩ビを垂直並列にした栽培装置など根を広げる容量を意識した栽培装置を使ってられます。
風太くんの水平パイププランターは直径10cmパイプで40cmピッチでオクラを栽培しましたが、
それでも根の張るスペースが足りなかった様です。


2.やはりエヤー供給の効果は大きい。

浮き根式プランター+エヤーバブリング装置の栽培終了後プランターを開けてみると、エヤーストーンに絡まる様に根が張っています。まるで根が酸素を求めている様でした。
我が家のエヤーは浄化槽ポンプを流用しており余力充分なので供給していない水平パイプ等にも
バブリングを併用したいと思います。


3.ポンプからの均一な分水は難しい。
 
風太くんの水平パイププランターは径10cm*4mを4本並べて1個のポンプから分水していました。分水は単純に塩ビ継手の側面に4本給水パイプを繫ぐ構造でしたが、配管長、楊程の微妙な違いで4本のパイプへの給水量が変わり、各パイプの収穫にばらつきがあった。
今暫定的にパイプを2本U字につなぎポンプと直結しているが、調子は良さそうです。


4.排水パイプは給水より太くすべき、なるべく多きい方が良い

水耕栽培装置の排水は自然落下がほとんどと思います。水平パイプ栽培の試行錯誤を繰り返す過程で、排水口径は最初から15mmでした。給水が安定せず6mm、7.5mmと給水パイプを太くしていき最後にポンプ口内径13mmより太い15mmの配管にしました。
圧力損失の少ないポンプ能力を最大限引き出す太さで、給水量も増えました、ここで発覚したのは排水能力不足でした。
水が排水口に滞留し、排水パイプが息継ぎできない状態になりボコ、ボコと息継ぎ音を発し、パイプ一杯に水が溜まる始末でしたので、排水口を25mmパイプに変更して落ち着きました。
25mmでもやや息継ぎ音がしますが許容範囲です。
水平パイプに使用している、Rio+800ポンプでは排水口25mmが最低条件の様です。

5.断熱アルミシートは寿命2年。

水平パイププランターに巻いた断熱アルミシートは2年目で表面のアルミが粉の様になり触ると手に付着する様になった。アルミイオンは植物の生長を阻害すると聞いているので心配ですが、有効な材料が見当たりません100均で買った物です、もう少しグレードの高いモノを探すべきです。

6.補給水に使う4mmポリエチレンパイプは詰まりやすいので並列配管をしよう。

風太くんは大型ゴミバケツをタンクとしてそこから自動水位調整器を経由して各プランター、栽培装置に補給水しています。この配管の詰まりが数回起こりました。配管経路はタンクに一本のパイプをつなぎ、そのパイプから順番に枝分かれする配管をしました。
その為、途中で詰まれば、それ以降の経路には水が届かなくなります。補水パイプの中は点滴パイプの様に少しづつ水が流れ、しかも肥料が溶けていますので、どうしてもコレステロールの様にパイプ内部にカスが溜まり時間の経過と共に詰まっていきます。この夏は給水詰まりに気が付かず、ゴーヤ2株を枯らしてしまいました。
途中で直列配管の欠点に気が付き、2個繫いでいる自動水位調整器とタンクは2本のパイプで1:1につなぎ、水位調整器から各プランターへの配管も水位調整器のOUTつなぎをプランター数設けて1:1の配管にしました。

7.害虫との戦い。

今年はベランダと庭に不完全ながら防虫網を設置した所、効果は確認できた。来年は更に完璧にカバー出来る様に補強したい。

栽培槽、プランターの中への蚊・小ばえの侵入に注意が必要でした。注意していても、栽培穴と苗の隙間からや、プランターとの隙間から侵入しボーフラが沸き、根を痛める。
こまめに隙間にガムテープを貼る等防虫対策が重要。