2015年3月7日土曜日

養液・肥料の補給法(Q&A)

ミニフロートを導入頂いた読者の方から質問を頂きました。以下ご参考まで。

液肥原液の計量についてお尋ねします。カップ2つで計るのが面倒です。風太さんのメソッドは如何でしょう。?
(詳しく確認しますと、ミニフロートに養液を通すと肥料が結晶化するなどで、フロートの閉まりが悪くなると思い、水道の蛇口にミニフロートを繫ぎ栽培槽の水位を確保した上で液肥を計量して栽培槽に投入されているとの事。)

私の方法はゴミバケツを代用した調合タンクに40Lの水(主に風呂の残り湯)をいれて大塚1号2号の原液をそれぞれ300ccカップで計量して投入して作った養液(EC約2)を、ふろ用ポンプで補給水タンク2台、ポールプランター、水平パイププランターに移し変えています。
夏の最盛期では2回~3回/日養液を作り補給しています。

各栽培槽に個別に肥料原液を計量して投入するのは大変と思いますし、濃度誤差も多くなると思います。

補給水タンクは9mm配管で最長15m先のミニフロート式自動給水器を介して栽培槽(主にプランターで作ったブクブク式)に繫いでいます。
ミニフロートには肥料の入った養液が流れますが、いままで結晶化して作動不良となった事はありません。
給水系のトラブルは4mm配管を使っていた頃は半透明の”ツナギ”継手の部分にヘドロ状の異物多分水ゴケや雑菌のコロニーがコレステロール状に詰まり流れを妨げる事が有りました。このヘドロ状の物を乾燥させますと、粉の様になりますので、肥料成分も含まれていると思います。
対策として今は究極の配管システムに変更した為、ヘドロの詰まり等のトラブルは無くなっています。
ミニフロートの作動不良は
詰まっている場合は自動給水器の内部が空になる。
フロートのバルブ部分が開いたまま閉じない場合は補給水タンクの減りが大きくなる。栽培槽か自動給水器から水漏れが起こると言う事で確認できます。
万一のトラブル防止の為、1回/2か月程度分解掃除した方が良いと思います。そんなに手間はかかりません。

それよりも水道水をそのまま使う事は宜しくないと思います。
水道水の塩素は植物に有益な細菌類を殺してしまいます。
植物の根は古いモノは枯れて新しくなる、徐々に新陳代謝します。その過程で枯れた根は腐って植物の成長に有害なアンモニアや硝酸イオンになりますが直ぐに、細菌の働きで肥料成分と同じ硝酸塩に変わります。
所が塩素により植物の根近辺の有益な細菌が無くなるとこの作用が無くなり、有害な物質のまま残り、場合によれば一挙に植物が枯れると言う事にもなります。
水道水を一旦貯めてエヤーで一昼夜爆気するか、風太くんの様に風呂の残り湯(温泉の素は使いません)を使うかです。
カルキ抜きを使ってみた事がありますが、逆にカルキ抜きと肥料が反応するような気がして止めました。