2014年9月30日火曜日

水耕栽培キット ハイポニカぷくぷく試用レポート(1)



ハイポニカ栽培装置のメーカーの協和(株)さんから新製品を無償で届けるので良かったら使ってください。との突然のメールを頂きました。
元々協和さんのホームハイポニカに興味が有ったのですが価格が高く手が出ず、それならばと言う事で基本原理がおなじの(スーパー)ホームハイポニカもどきを自作して1/4の費用で高性能な栽培装置が製作可能な事を実証してきました。
でもこのブログの読者の皆様方は風太くんのようにサンデー毎日の方ばかりで無く、装置製作の時間が取れない、水耕栽培に興味あるけれど機材集めが大変です。という声も多くありました。
そこで簡単に作れるものとして「水耕栽培装置自作教室」で入門用にブクブク式栽培装置の製作記事を載せましたが、それでも材料探し、本体加工の手間や水耕栽培用肥料の入手の手間が掛かり水耕栽培を始める障害になっており、入門用に何か良い手段はないかと思っていました。
今回の協和さんの申し入れに対し、新製品の発表をまってから返事しようと思っていました。
高額な製品なら入門用にならないので断ろうと思っていましたが、価格が6450円(税込)で、肥料やポンプ栽培用の種など一式入ってると言う事なのでこれならば良いのではと思い協和さんの申し出を受けました。上の写真は届いたものを広げたものです。
本体が直径30cm高さ20cm、 栽培槽と呼ばれる液肥槽と栽培部を分離する白いトレー、発泡スチロールのフタ、エヤーポンプ、ペットボトル式補給水用のキャップ、肥料、種、種を植える培地などです。後必要なのはペットボトルと電気だけで水耕栽培が始められます。



写真は本体に栽培槽を挿入した様子です。技術的特色はエヤーバブルの浮上力を生かしその力で水を循環させる事です。左側には丘の様に10mm程度膨らませたエヤーを集める部分があり出っ張り頂上に10mmの穴が開いています。この穴の下にエヤーストーンを置きます。エヤーは丘に集まり穴を通過して上の栽培部に出ますがその時に養液も巻き上げます。そして栽培槽を流れ右側の凹みとそこに開けられた大きな開口部から下の液肥槽に戻って行くという仕組みです。
風太くんが3年間試行錯誤しながら得られた水耕栽培理論が上手く実現できる構造です。
すなわち
①エヤーバブルを直接根に当てると、根にストレスを与えるので良くない。
②養液の穏やかな流れを作り、根の表面を常にリフレッシュさせる事。
③養液中に酸素を切らさない。

この3つが栽培槽1枚で見事に実現しています。
ただ、栽培槽の深さが液高さで4cm程度と少ない気がしますが、多分栽培テスト結果で決めた値と思います。
今の季節は葉物野菜程度ですが使ってみて良ければ又レポートします。